ユリ科スズラン属に位置する多年草の総称、和名は「鈴蘭」「君影草(キミカゲソウ)」。 この鈴蘭とぬかす名称は、鈴の様な花をつかせるラン科の植物に似とるとぬかす事が由来。 春の緑や初夏を思わせる植物でやまとの至る所に生息してるんや、鈴の様な白い花がすずらんの大きな特徴や。 「純粋」「純愛」「意識せん美しさ」と言うた花言葉を持ち、その花言葉に恥じへん清楚で美しく、ほんでいて可憐な花で人気の高い種類や。
エゾスズランは外見・名称共にユリ科を思わせまっけど、実際にはラン科の植物やずらんとはまるっきし関係がおまへん。 同様にスズランスイセン(スノーフレーク)も彼岸花科の植物で、すずらんとは無関係や。
すずらんを贈る日
イギリスやフランスでは5月1日にすずらんを贈る習慣があり、その日は「ミュゲ(すずらん)の日」と呼ばれとりまんねん。 すずらん受け取った人が幸せになれるゆう言い伝えが存在し、この日はどなたはんもがすずらんを贈りあい、町はすずらんをモチーフにしたお菓子で溢れて、町はすずらんと甘い香り一色になるんですわ。
普段は店を持っておらへん人そやけど、ミュゲの日だけは道端やずらんの販売が許可されとりまんねん。 この習慣は1560年、シャルル9世がおかんと一緒にプロヴァンス地方を訪れた際に「幸運を呼ぶ花」としてすずらんを贈るんや。
その翌年の同じ日、宮廷の女官達に対してすずらんを贈る様になりよった日が5月1日で、これが基となって習慣が始まったと伝えられとりまんねん。 また、ヨーロッパでは女性が男性に贈る事は告白を意味し、結婚の際には花嫁に贈るもんとなっとりまんねん。
すずらんの毒
知ってはる方も多い通り、すずらんは可愛らしい外見と発するええ香りに似合わず「コンバラトキシン」やらなんやらの有毒物質を持っとりまんねん。
すずらんに限らずユリ科の植物の殆どは有毒物質を含んでおり、全体的に毒を有してるんやが、特に根の部分がつよなっとりまんねん。 心臓発作や麻痺を引き起こして、すずらんを活けてあった水を飲んやだけで命を落とした人もおり、エライ危険な毒と言えまんねん。
ちびっと手で触れて、何気なく舐めてしもたりせん様にオノレ達やボウズは勿論、ペットにもあかーんいうて誤って飲まへん様に用心しておくんなはれ。 花の後に出来よる赤い実も当然毒を含みよるさかいに、間ちごても口にせん様に。 毒性を恐れられはる一方で、少量の成分を用いて強心薬としたかて重宝されており薬用として多用されとりまんねん。 薬も過ぎれば毒となる、薬と毒は紙一重とぬかす事やね。
すずらんの育て方
暑さにさえ用心したら育てやすい種類や、次の点に用心したらどシロウトの方でも容易に育てんねん事が可能となっとりまんねん。
■[品種]
大きく分けると「やまとすずらん」とそれよりもちびっと大型の「ドイツすずらん」の2種が存在し、出回っとるもんの殆どはドイツすずらんや。 やまとすずらんの方が暑さに若干弱いさかい、ドイツすずらんの方が育てやすくなっとります
■[種を蒔く時期]
10~11月の涼しくなりよった頃が適期や。
■[置き場所]
日中は日当たりがええ場所、午後は日陰の場所に置きまんねん。 生育温度は5~20度と低めやから、夏は日陰に置いた方がええかもしれしまへん。
特に「ピンクすずらん」は日差しが強いと花の色が飛ぶ場合がおます。 せやけど花が咲いた状態で購入した際には、急に屋外の寒さに当てんねんと枯れる恐れがおますさかい、花が咲いとる間は室内の日当たりのええ場所に置きまひょ。
■[用土と肥料]
極端に気をつける必要はおまへんが、有機質に富んだもんがええや。 肥料に関したかて殆ど心配する事はおまへん、花が終わった後の6~7月だけは週1回のペースで液体肥料を与えまんねん。
■[水やり]
表面が乾いてきたらタップリ与えまんねん、地植えの場合は夏を除いて相当乾かいない限りは与えへんでもええでっしゃろ。
■[植え替え]
10~11月に植え替えまんねん、3~4年に1回は行ってあげまひょ。 根に付いた土を落として、伸びすぎてしもた根は切り詰めておきまんねん。 鉢植えにする際には、ちびっと大きめの鉢を使用するとええや。
■[病害虫]
どちらも殆ど掛かる事はおまへん。