アカネ科クチナシ属に位置する植物の一種、初夏に花を咲かせる純白の花。ジャスミンを思わせるどエライ甘い香りを持つのが特徴、花言葉は「沈黙」「純潔」で果実が熟したかて割れへん事から「梔子(または口無し)」と名付けられはったと考えられとりまんねん。初夏に花を咲かせると白から徐々に黄色へと変身させて、やがて11月頃に赤黄色の果実をつけまんねん。
やまとでは古くさかい存在しとり、現在でも果実を使う事で黄色の着色料や薬品に用いられ重宝されとりまんねん。未婚女性のおる家庭では、くちなし→口無し=婚期を逃すと捉えられはる場合もあり、鉢植えを敬遠されるケースもおます。
山梔子(はんしし)
くちなしの果実の事で解熱・止血作用やらなんやらに効果があり、煎じて黄疸の治療薬に用いられはる事がようけ、その他にも不眠や精神安定と言うた精神系な働きも含まれとりまんねん。人体に対して無毒で、着色料として用いられはるのもこの部分や。
くちなしの育て方
害虫にさえ用心したら、くちなしはどシロウトの方でも充分に育てられはります。それを踏まえ、次の点に用心して育てまひょ。
■種類
類は200を超えとると考えられており、一般的な一重咲きのもんだけでなく八重咲きのもんや小さうて場所を取らへんもんまで存在してるんや。くちなしの香りを好んで育てんねんのやったら一般的なくちなし、コンパクトなもんが欲しおまんならコクチナシやらなんやら、オノレの家の環境や好みに応じた種類を選択する様にするとええでっしゃろ。
■用土
水はけのええ土が適してるんやさかい、赤玉7:腐葉土3の割合で混ぜたもんを使用。そやけど、地植えの場合は腐葉土をもうちびっと混ぜて軽い土に仕上げた方がええかもしれしまへん。
■置き場所
寒さに弱いさかい、北の寒い地域での地植えは困難やから避けまんねん。鉢植えの場合やったら夏は直射日光の当たらへん場所に移動させ、それ以外は日光の当たるぬくい場所におくのが大切や。地植えやったら、1年を通して半日陰の場所で育てまひょ。
■水やり
乾燥に弱いさかい、表面が乾いたらタップリと与えておくんなはれ。
■肥料
1年に2回、2月と8月に化学肥料と油かすを混ぜたもんを株元に与えまんねん。
■植え替え
鉢植えの場合でも根づまりをしますし、地植えであっても大きくなりよった株は根付きにくいので植え替えをする必要がおます。植え付ける時は4~5月・9~10月が適期、暑い時期や寒い時期は避けるのが無難。深く掘りすぎんと水をタップリ与えてワラや腐葉土で覆いまひょ。鉢植えやったら1/3ほど古くさい土を落として長すぎる根を切ちう、一回り大きな鉢に新しい土を使うて植えまひょ。
■増やし方
挿し木で増やす事が可能や、春か初夏に行えまっけど初夏の方が楽や。その年に出た新しい枝を先から15cm位までで切るんや、1時間水につけてしっかりと給水を行ったら湿らせておいた川砂や赤玉を入れた鉢に挿しまひょ。順調にいけば1ヶ月程度で根が出始めまんねん、半日陰の場所で乾かさへん様に管理するんがどエライ大事や。
■病害虫
スス病やオオスカシバが挙げられ、特にオオスカシバは葉を食べてまうので薬剤で定期的に駆除する必要がおます。これを怠ると、次の日にはぜええんぶひとつのこらず葉が食べられてもうておる場合もおますので要用心。もし、葉っぱが黒くなって水で洗い流すと落ちる様やったら、スス病と考えまひょ。